『キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩』はウクライナの歴史や文化に触れられる物語

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目次

作品データ

原題 

Carol of the Bells

ジャンル 

戦争ドラマ

監督 

オレシア・モルグレッツ=イサイェンコ

出演 

ソフィア・ミコライウナ(ウクライナ人の母):ヤナ・コロリョーヴァ

ミハイロ・ミコライウナ(ウクライナ人の父):アンドリー・モストレーンコ

ワンダ・カリノフスカ(ポーランド人の母):ヨアンナ・オポズダ

ヴァツワフ・カリノフスカ(ポーランド人の父):ミロスワフ・ハニシェフスキ

ヤロスラワ・ミコライウナ(ウクライナ人の娘):ポリナ・グロモヴァ

テレサ・カリノフスカ(ポーランド人の娘):フルィスティーナ・オレヒヴナ・ウシーツカ

ディナ・ハーシュコウィッツ(ユダヤ人の娘):アラ・ビニェイエバ

イサク・ハーシュコウィッツ(ユダヤ人の父):トマシュ・ソブチャク

ベルタ・ハーシュコウィッツ(ユダヤ人の母):エウゲニア・ソロドヴニク

製作国 

ウクライナ・ポーランド合作

公開年 

2023年

上映時間 

122分

あらすじ

ここからは、ネタバレ多少あります

第二次世界大戦下のウクライナで、同じアパートに住むユダヤ人、ポーランド人、ウクライナ人の3つの家族が、それぞれの民族や立場の違いを乗り越えて、互いに支え合いながら生きていく物語です。

彼らの絆を象徴するのは、ウクライナの⺠謡「シェドリック」に由来するクリスマスソング「キャロル・オブ・ザ・ベル」です。

この歌は、戦争の悲惨さや苦しみから彼らを救い、希望や幸せをもたらす力を持っています。

映画は、1939年から1945年までの6年間を追っています。

最初は平和に暮らしていた3つの家族ですが、やがてソ連やナチス・ドイツによる侵攻や占領、迫害や粛清によって、両親や夫を失ったり、命を狙われたりします。

しかし、残された女性たちと子供たちは、互いに助け合い、家族のようになっていきます。

特に、ウクライナ人の娘ヤロスラワは、歌が得意で、いつも「キャロル・オブ・ザ・ベル」を歌って、周りの人々を元気づけます。

鑑賞後の感想

ソ連やナチスドイツの手が伸びていく中でのウクライナ人、ポーランド人、ユダヤ人の3家族の民族を超えた愛や友情が描かれていて良かったです。

また、あまり日本では知られていない、「キャロル・オブ・ザ・ベル」などウクライナの伝統や文化に触れられて良かったです。

興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。

物語

ここからは、多くのネタバレがあります

この映画は、第二次世界大戦下のウクライナ(当時はポーランド領だった地域)で、ウクライナ人、ポーランド人、ユダヤ人の3家族が戦火に翻弄されながらも子どもたちを守り抜こうとする姿を描いた戦争ドラマです。

1939年、ユダヤ人の家主の家をポーランド人とウクライナ人の家族が借りることになり、最初はいろいろな違いでぎくしゃくしていましたが、だんだんとわだかまりが解けて親しくなっていきます。

ウクライナ人の娘ヤロスラワは、歌が得意で、いつも「キャロル・オブ・ザ・ベル」を歌います。

この歌を歌うと幸せがもたらされると信じて歌い、周りの人々を元気づけていきます。

しかし、間もなく第二次世界大戦が勃発し、ナチスドイツとソ連の侵略によって3家族は悲惨な運命に見舞われます。

迫害を受けたポーランド系一家とユダヤ系一家は、両家の子どもたちをウクライナ系一家に預けます。

ウクライナ系の一家の母ソフィアは、なんとか預かった子どもたちを自分たちの子供同様に守ろうとします。

しかし、ナチスの粛清により夫を処刑されたり、ドイツ人の子どもまで保護したりと壮絶な苦労をすることになります。

やがて、ソ連による統治が始まり、ソフィアは逮捕されてシベリアの流刑地に送られてしまいます。

残された子供たちは施設に入ることになりました。

戦後、ポーランド人の母ヨアンナは娘のテレサと、ユダヤ人の娘ディナをポーランドに連れていく許可を当局から得ます。

しかし、「キャロル・オブ・ザ・ベル」を歌ったヤロスワラは、少年流刑地へと送られてしまいます。

そして1978年、ニューヨークでテレサ、ディナ、ヤロスワラはついに再会を果たします。

3人で抱き合い「キャロル・オブ・ザ・ベル」を歌って映画は終わります。

ネタバレ含む感想

戦争で領土を占領支配することはできても、人の心の自由を奪うことは誰にも出来ないのだと思いました。

今、ウクライナやパレスチナでは戦争が起こっている状況ですが、武力では何も解決することができていません。

それとは違い、人と人の心の絆を結びつけることができる、文化や伝統の力は凄いと思いました。

女性監督の作品の女性たちの生き抜く強さが描かれている作品です。

まとめ

キャロル・オブ・ザ・ベルは、ウクライナの民謡「シェドリック」を元にしたクリスマスキャロルです。

1914年にウクライナの作曲家マイコラ・レオントーヴィッチュが編曲し、1936年にピーター・J・ウィルウフスキーが英語の歌詞を付けました。

この歌は、ウクライナの新年の祝いに歌われるもので、豊かな収穫を祈る内容です。

英語の歌詞は、鐘の音に合わせてクリスマスの喜びを歌っています。

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