『ザ・ウォール』は、イラク軍のスナイパーと、彼に狙われた米兵との頭脳戦を描く作品

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目次

作品データ

原題

The Wall

ジャンル 

戦争ドラマ

監督 

ダグ・リーマン

出演 

アレン・アイザック軍曹(アメリカ兵):アーロン・テイラー=ジョンソン

シェイン・マシューズ軍曹(アメリカ兵):ジョン・シナ

ジューバ(イラク軍スナイパー):ライト・ナクリ

製作国 

アメリカ

公開年 

2017年

上映時間 

90分

あらすじ

ここからは、多少ネタバレあります

イラク戦争の終盤、シェイン・マシューズ軍曹は、灼熱のイラクの砂漠地帯で銃のスコープを覗きながら、戦闘を続けています。

そして、突如、何者かの銃によって、マシューズは仲間であるアレン・アイザックと共に狙撃されてしまいます。

その後、アイザックは負傷してしまいます。

一方、マシューズは右足を負傷しますが、壁に隠れて生き残ります。

そして、壁の向こうにいるジューバとの頭脳戦が始まります。

鑑賞後の感想

見えない敵との極限状態の中での、頭脳を使った駆け引きが、スリリングで面白かったです。

興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。

物語

ここからは、多くのネタバレがあります

2007年、イラク戦争も終わりに近づいた頃、アメリカ軍の狙撃手であるアイザックとマシューズは、イラクの砂漠地帯にある石油パイプライン建設現場へと派遣されます。

二人は、到着すると、そこが安全な場所かどうかを確かめるために、偵察を行うことになりました。

偵察中、マシューズは護衛にあたっていた兵士の遺体から無線機を回収するために接近しますが、狙撃をうけて負傷してしまいます。

アイザックは撃たれたマシューズを救出しようとしますが、失敗し、自身も狙撃されて怪我をしてしまいます。

また、通信機もアンテナを狙撃され、遠距離通信が出来なくなり水筒にも穴が開いてしまいました。

アイザックは、基地本部に助けを求めて無線連絡し、ヘリコプターでの救出を依頼することに成功します。

しかし、本部との会話に不信感を持ったアイザックは、やがて基地本部として無線で会話している人物こそ、自分たちを狙撃した相手だと気づきました。

その男は、兵士たちが名狙撃主として恐れたジューバというイラク兵でした。

負傷したアイザックに残された道は、壁に隠れながらジューバを倒すチャンスを伺うことだけでした。

アイザックは砂ほこりを利用してマシューズの協力のもとに、ジューバの位置を特定しようとします。

やがて、ジューバが無線を使って狙撃するターゲットを次々と現場におびき寄せて殺害していたことが明らかになります。

アイザックたちは建設現場の作業員からの警備要請で来ていましたが、それもジューバのなりすましだったとわかりました。

アイザックの元に、ヘリが救援にやってきて、ヘリから降りてきた仲間がアイザックを運び、傷の手当てをしました。

脱出できたと思ったとたん、突然ヘリに向かって銃弾が飛んできました。

銃で狙撃されたヘリは、イラクの砂漠に墜落してしまいました。

ネタバレ含む感想

ジューバの巧みな作戦によって、おびき寄せられたアメリカ兵達が、次々と殺されていき、ラストは、もう少しで逃げ切れると思ったところで、助けに来たヘリが狙撃されて墜落してしまい、救いがなく終わり、後味が悪かったです。

緊迫した頭脳戦が、面白い作品でした。

まとめ

この映画のテーマは、人間の無力さと運命の残酷さです。

イラク戦争の終盤、狙撃任務に就いていたアメリカ軍の2人の兵士が、正体不明の敵スナイパーに狙われ、壊れた壁の裏に隠れるという極限状況に陥ります。

敵の位置も目的も分からないまま、彼らは死と向き合いながら、生き残るための戦いを繰り広げます。

この映画は、敵との対話や心理戦を通して、戦争の恐怖や人間の本質を描いています。

また、壁という象徴的なモチーフを用いて、人間と自然や人間と人間の関係や隔たりを表現しています。

新しい切り口の戦争映画として、多くの評価を受けました。

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