作品データ
原題
Open Water
ジャンル
サバイバルスリラー
監督
クリス・ケンティス
出演
スーザン・ワトキンス(妻):ブランチャード・ライアン
ダニエル・キントナー(夫):ダニエル・トラビス
セス(船長):ソール・スタイン
エステル(ツアーガイド):エステル・ラウ
デイビス(ツアーガイド):マイケル・E・ウィリアムソン
リンダ(乗客):クリスティーナ・ゼナーロ
ジュニア(乗客):ジョン・チャールズ
スキューバダイバー(捜索隊):スティーブ・レンメ
製作国
アメリカ
公開年
2003年
上映時間
79分
あらすじ
ここからは、ネタバレ多少あります
あるカップルが、ダイビングツアーに参加中、ちょっとした行き違いから、彼らは海に置き去りにされてしまいます。
海に取り残された二人は、サメやクラゲなどの危険な生物と戦いながら、生き残りを目指します。
実際に、海で起きた遭難事件がベースになった物語です。
鑑賞後の感想
楽しい休暇旅行が、一変して、サバイバルスリラーと化してしまう展開がスリリングでした。
また、夫婦二人が、助け合って懸命にサバイバルを目指すシーンが良かったと思います。
興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。
物語
ここからは、多くのネタバレがあります
ダニエルとスーザン夫妻は、互いの仕事が忙しく、すれちがいの生活を送っていました。
そんな二人は、休暇を取り旅行へ行く計画をします。
現地に着いた二人は総勢20人でボートに乗り沖合のダイビングスポットへ出航しました。
ガイドのデイヴィスは、「この辺のサメは人を襲わない」といい、その他、必ず二人一組で行動すること、集合時間は厳守することなどの注意事項を説明しました。
ダニエルとスーザンは他の客と話をすることもなく自由行動を楽しんでいました。
やがて客達が次々にダイビングを終えてボートに戻ってきました。
集合時間となり、デイヴィスは全員が戻ってきたと思い、港へと船を出発させました。
しかし、まだ海中でダイビングをしていたダニエルとスーザンは集合時間に間に合わず、ボートに乗り遅れてしまっていました。
やがてダニエルとスーザンは潮に流され始めました。
また、二人の周辺をサメらしきものが泳いでいます。
そして、二人はしだいに体温の低下、体力の消耗や空腹を感じてきました。
その後、二人はクラゲに噛まれ、身体が痛み出します。
船を何度か見つけますが気づいてもらえませんでした。
二人は服のポケットから飴を見つけて喜びますが、その時、二人にサメが襲い掛かり、ダニエルは足に怪我をしてしまい、亡くなってしまいました。
次の日、ボートを点検していたデイヴィスがダニエルとスーザンがいないことに気がつき、救助隊が捜索に向かいます。
しかし、既にダニエルは亡くなってしまい、スーザンも大量のサメに取り囲まれており、生き延びることをあきらめ、自ら酸素ボンベを外してサメのいる海の中へと姿を消しました。
数日後、海で巨大なサメが釣り上げられ、体内からダニエルが持っていた水中カメラが見つかりました。
ネタバレ含む感想
夫婦二人で必死に生き延びようと、頑張った末、二人共サメの餌食になってしまい、実際にあった話だということが、悲しい気持ちにさせる、悲惨なラストだと思いました。
でも、助け合い必死に生きようとする、夫婦二人の姿が感動的だったと思います。
楽しいバカンスになるはずが、ちょっとした不運が重なって、こんな大惨事になってしまい、自然は人間にとって癒やしを与えてくれるだけではなく、恐ろしい面もあることを教えられました。
バカンスで海に行った際は、気をつけようと思いました。
皆さんも気をつけてください。
まとめ
『オープン・ウォーター』は、実話に基づいたサバイバルスリラー映画です。
ダイビングツアー中にツアーガイドのミスなどの不運が重なり、海に取り残された夫婦の恐怖と絶望を描いています。
この映画のテーマは、人間の無力さと運命の残酷さです。
どんなに努力しても、自分の運命を変えることができないという無常さを感じさせます。
また、人間と自然との関係や、人間同士の信頼や愛についても考えさせられます。
低予算で作られたにもかかわらず、実話がベースとなる圧倒的なリアリティと、深いメッセージで多くの人々に衝撃を与えた作品です。