『プリデスティネーション』は、タイムパラドックスを描き観客の頭を混乱させるSF作品

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目次

作品データ

原題

Predestination

監督

マイケル・スピエリッグ

ピーター・スピエリッグ

出演

バーテンダー :イーサン・ホーク 

ジョン/ジェーン:サラ・スヌーク 

ロバートソン:ノア・テイラー 

マイルズ:クリストファー・カービー

ミラー:クリス・ソマーズ

フジモト医師:クニ・ハシモト

ベス:ケイト・ウルフ

製作国

オーストラリア

公開

2014年

上映時間

97分

あらすじ

ここからは、ネタバレ多少あります

1970年11月、バーテンダーとして働く男は、ジョンと名乗る作家の青年に、自分の過去を語らせます。

ジョンは元はジェーンという女性で、孤児院で育ちます。

その後、初恋の相手に妊娠させられ、出産した際に、両性具有であることが発覚します。

娘を出産しますが、娘は誘拐されてしまいます。

自分はその後、男性になったといいます。

鑑賞後の感想

序盤から、物語にどんどん引き込まれていき、面白かったです。

登場人物が、タイムトラベルを繰り返すので途中、頭が混乱しましたが、伏線がどんどん回収されていき、最後はすっきりしました。

ラストのネタバレなしで見ることをおすすめします。

興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。

物語

ここからは、多くのネタバレがあります

この映画は、時空警察官としてタイムスリップを繰り返すバーテンダー(イーサン・ホーク)と、彼の後継者となるジョン(サラ・スヌーク)の物語です。

1970年3月、とあるビルの地下で爆弾を処理しようとしていた男が失敗し、顔に大やけどを負います。

男は何者かの助けでバイオリンのケースに似た装置を使い未来に飛び、ある組織の手術を受け別の顔になります。

1970年11月、ニューヨークは連続爆弾魔フィズル・ボマーにより混乱していました。

あるバーにやってきたジョンは、バーテンダーが差し出した、一本のボトルとひきかえに自らの半生を語り出します。

ジョンは元々はジェーンという女性で、孤児院で育ちました。

彼女は体力に恵まれ、頭脳も明晰で、宇宙慰安婦になろうとしましたが、問題が起こり挫折します。

その後、初恋の相手に妊娠させられて娘を産みましたが、娘は誘拐されてしまいます。

出産の際に、両性具有であることが発覚し、手術で男性になりました。

そして、今は告白話を雑誌に書く作家の仕事をして暮らしています。

バーテンダーは、ジョンに初恋の相手に復讐する機会を与えると言って、1963年にタイムスリップします。

バーテンダーは、タイムスリップを繰り返す時空警察官だったのです。

そこでジョンは、女性だった頃の自分であるジェーンに出会い、恋に落ちます。

ジョンは自分が初恋の相手であり、自分自身を妊娠させたことに気づきます。

バーテンダーはフィズル・ボマーを葬るために1970年3月にタイムスリップし、爆弾を処理しようとして失敗し、顔に大やけどを負った時空警察官を助けます。

バーテンダーは、1964年にタイムスリップしてジェーンの娘を誘拐し、1945年にタイムスリップして孤児院に置き去りにします。

バーテンダーは、1975年にタイムスリップして引退する予定でしたが、時空警察官の装置が停止しませんでした。

バーテンダーは、連続爆弾魔フィズル・ボマーの居場所を突き止めて銃を持って向かいます。

そこにいたのは、自分の未来の姿であるフィズル・ボマーでした。

フィズル・ボマーは、時空警察官の装置を使って過去の様々な惨事を爆破で防いだと言います。

バーテンダーは、フィズル・ボマーを撃ち殺します。

バーテンダーは、自分の腹部に帝王切開の傷跡があることに気づきます。

ジェーン、ジョン、バーテンダー、フィズル・ボマーは、全て同じ人物だったのです。

ネタバレ含む感想

登場人物たちが全て同一人物だったという結末に向って物語が集約されていく過程が面白かったです。

登場人物たちが未来を変えようと努力しますが、運命は変えられないという結末に、哀しみを感じさせられました。

まとめ

映画では、タイムトラベルを繰り返す時空警察官と、彼の過去の自分であるジェーン、ジョン、フィズル・ボマーという4つの人格が登場します。

彼らは全て同じ人物であり、タイムパラドックス(過去を変えることによって未来に変化や矛盾が起こること)に巻き込まれていきます。

登場人物たちは、タイムトラベルによって自分自身の運命を変えようとしますが、結局は変えられないという悲劇を描いています。

タイムトラベルによって精神病や認知症のリスクが高まるという伏線もあります。

この映画のタイトルの意味は、「宿命」や「予定説」なので、未来は決まっていて変えることが出来ないということです。 

ループものは「最後は悲劇を書き換える」「未来は変えられる」という終わり方が多い中、この作品は違う結末を迎えます。

原作はロバート・A・ハインラインの短編小説「輪廻の蛇」です。

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