作品データ
原題
Good Will Hunting
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
ガス・ヴァン・サント
出演
ウィル・ハンティング：マット・デイモン
ショーン・マグワイア（心理学教授）：ロビン・ウィリアム
チャッキー・サリヴァン（ウィルの親友）：ベン・アフレック
スカイラー（ウィルの恋人）：ミニー・ドライヴァー
ジェラルド・ランボー（数学教授）：ステラン・スカルスガルド
公開年
1997年
製作
アメリカ
上映時間
127分
あらすじ
ここからは、多少ネタバレあります
主人公のウィル・ハンティングは、天才的な頭脳を持ちながらも、大学の清掃作業員として働いている青年。
彼は幼少期のトラウマから素行不良になり、警察に補導されることもあります。
ある日、彼は数学教授のランボーが出した難問を簡単に解いてしまいます。
ランボーは彼の才能を知り、彼を更生させるために心理学教授のショーンと契約をします。
ショーンはウィルの心の傷を癒そうと彼と対話を重ねます。
また、ウィルは恋人スカイラーとの関係にも悩みます……。
鑑賞後の感想
ウィルが、ショーンのカウンセリングを受けるうちに、お互いに過去の心の傷を克服し、未来へと向って行こうとする様が描かれていて良かったです。
興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。
物語
ここからは、多くのネタバレがあります
フィールズ賞受賞者でマサチューセッツ工科大学数学科教授のジェラルド・ランボーは、数学科の学生たちに代数的グラフ理論の難問を出しました。
そんな中、優秀な学生たちが解けない難問を簡単に解く人物が現れました。
その人物は、学生ではなく、大学でアルバイト清掃員として働く青年ウィル・ハンティングでした。
ランボーはウィルの才能に気が付き、彼の才能を開花させようと、彼に数学の問題を解かせ、カウンセリングを受けさせることにしました。
ウィルは、ケンカをしては、鑑別所に入ることを繰り返す素行の悪い青年でした。
ランボーは、ウィルを更生させるため様々な心理学者にウィルを診てもらいますが、皆、ウィルにいいようにあしらわれ、サジを投げ出してしまいました。
ランボーは最後の手段として、学生時代の同級生ショーン・マグワイアにカウンセリングを依頼することにしました。
ショーンはバンカーヒル・コミュニティ・カレッジで教壇に立つ心理学の講師で、ランボーとは不仲でしたが、ウィルの更生のため協力することになりました。
ショーンは大学講師として表面的には健全な社会生活を送りながらも、最愛の妻を病気で亡くし、孤独に暮らしていました。
事情を知らないウィルは当初ショーンをからかっていましたが、やがて互いに深い心の傷を負っていることを知り、面談を続けるうちに打ち解けていきました。
さらに、ハーバード大学の女学生スカイラーと出会い、彼女との恋愛を通して、ウィルは自分の将来を模索する人間へと徐々に成長していきます。
親友のチャックと、工事現場の仕事の後、話していると、チャックはウィルに、もし20年経ってもここで暮らしていたら怒ると言いました。
ウィルは俺たちとは違う。
宝くじの当たり券を持っている。
皆がその券を欲しいと思っているのに、それを無駄にするなんて許さない、ウィルがいつの間にか消えていればいいと思ってる、と言いました。
ウィルはショーンとのカウンセリングに遅刻しました。
するとランボー教授と言い争いをしていました。
教授はすぐ部屋から出て行き、君は気にしなくていいとショーンは言いました。
ウィルはショーンに自分と同じような経験があるか質問しました。
するとショーンは、昔酒浸りの父親から暴行を受けたことがあると答えました。
そして何度もショーンはウィルに「君は何も悪くない」と言い続けました。
知っているとウィルが何度答えても言い続けました。
すると、ウィルは許して、と言いながら突然泣き出し、ショーンを強く抱きしめました。
ウィルはランボー教授が紹介してくれた会社に就職しようと思っていることをウィルに伝えました。
すると、それが君の望みかとショーンは聞きました。
ウィルはそう思うと答えると、カウンセリングは終わりであることを告げられました。
ショーンは旅に出ると言い、ウィルに自分を信じて生きろと言いました。
二人は、お互いに前に進み始めることになったのでした。
ショーンは旅の準備をしていると、ランボー教授が現れ、そこでようやく二人は和解することができました。
ウィルは、ショーンの家にチャックからもらった車で現れました。
そしてポストに何か紙を入れて去って行きました。
手紙には、仕事を断ることへのお詫びと、「悪いけど僕には彼女がいます」という内容が書かれていました。
チャックはいつもと同じように、その日もウィルの家へ迎えに行きノックをすると、返事がありませんでした。
そして窓から部屋を覗くと空っぽになっていたのです。
チャックが望んでいたことが現実となり、嬉しそうに車へと戻って行きました。
ウィルはチャックから貰った車で真っ直ぐな道を進んで行きました。
ネタバレ含む感想
ウィルと親友チャックとの関係や、恋人スカイラーとの関係、ショーンとの関係、など見どころがたくさんありました。
とくに、ウィルの才能を認めるチャックとの友情に感動しました。
まとめ
この映画のテーマは、心に傷を負った二人の男性が互いに支え合い、自分の人生を見つめ直すというものです。
ウィルは天才的な頭脳を持ちながらも、幼い頃に受けた虐待の影響で人に心を開けずにいました。
ショーンは最愛の妻を亡くしたことで孤独に苦しみ、教壇に立つだけの日々を送っていました。
二人はカウンセリングを通して、自分の過去や感情に向き合い、新しい一歩を踏み出すことができるようになります。
この映画は、人間の心の深さや複雑さ、そして回復力を描いています。
