作品データ
原題
Plein Soleil
ジャンル
クラシック
監督
ルネ・クレマン
出演
トム・リプリー：アラン・ドロン
マルジュ・デュヴァル：マリー・ラフォレ
フィリップ・グリーンリーフ：モーリス・ロネ
製作国
フランス・イタリア合作
公開
1960年
上映時間
117分
あらすじ
ここからは、ネタバレ多少あります
アメリカ人大富豪の息子フィリップ・グリーンリーフ（モーリス・ロネ）と彼の幼馴染みで貧しい青年のトム・リプリー（アラン・ドロン）が出会います。
トムはフィリップの父親から、イタリアで気ままに遊び暮らしている息子をアメリカに連れ戻すように依頼されていました。
しかし、フィリップはトムを馬鹿にし、一方でトムはフィリップを見下しており、嫉妬と憎しみが募っています。
鑑賞後の感想
トム、フィリップ、マルジェの3人の男女の複雑な関係が描かれたクライムサスペンス映画で面白かったです。
興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。
物語
ここからは、多くのネタバレがあります
イタリア、ローマのカフェで話し込んでいるアメリカ人大富豪の息子フィリップ・グリーンリーフと彼の幼馴染みで貧しい青年のトム・リプリーが出会います。
トムはフィリップの父親から、イタリアで気ままに遊び暮らしている息子をアメリカに連れ戻すように報酬条件付きで依頼されていました。
しかし、フィリップはトムを馬鹿にし、付き人のように振る舞います。
一方でトムはフィリップを見下しており、嫉妬と憎しみが募っています。
フィリップ、マルジュ（フィリップの婚約者）、トムの三人はクルーザーでタオルミナを目指してセイリングに出かけます。
トムはフィリップに対する憎しみを募らせ、フィリップの死体を海に沈めます。
その後、トムはフィリップになりすまし、財産を手に入れる計画を実行に移します。
トムはフィリップとしての生活に限界を感じ、フィリップの偽の遺書を作り、フィリップが姿を消したようにみせかけます。
恋人を失い絶望するマルジュにトムは言い寄り、二人は結ばれます。
トムは全てを手に入れ、フィリップの遺産の一部としてマルジュに譲られたクルーザーを手放すことになります。
しかし、クルーザーの引き上げ作業中にフィリップの死体が発見され、トムの犯罪が露呈します。
ネタバレ含む感想
有名な物悲しいニーノ・ロータの音楽が映画を引き立てていて良かったです。
普通の青年が自分の欲から、狂気を帯びた恐ろしい犯罪者となって行ってしまうストーリーにひきこまれ最後まで目が離せなくなりました。
トムの完全犯罪に終わるかとおもいきや、フィリップの死体が海から引き上げられるラストが衝撃的でした。
まとめ
この作品は、アラン・ドロンがフランスだけでなく、世界的なスターになるきっかけとなった作品であり、ルネ・クレマン監督の代表作の一つです。
音楽はニーノ・ロータが担当し、主題曲は有名になりました。
犯罪と欲望が絡み合うストーリーが見どころであり、アラン・ドロンの演技も際立っています。
裏切りと友情の間で揺れる若者の心理を巧みに描いており、人間の欲望と狂気を鮮やかに映し出しています。
