『17歳のカルテ』は精神病患者の少女達を描いた伝記青春映画

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目次

作品データ

原題

 Girl, Interrupted

ジャンル

青春ドラマ

監督

ジェームズ・マンゴールド

出演

スザンナ・ケイセン: ウィノナ・ライダー

リサ・ロウ: アンジェリーナ・ジョリー

ジョージーナ・タスキン: クレア・デュヴァル

デイジー・ランドン: ブリタニー・マーフィ

ポリー・クラーク: エリザベス・モス

トビアス(トビー)・ジェイコブス: ジャレッド・レト

メルヴィン・ポッツ医師: ジェフリー・タンバー

ソニア・ウィック医師: ヴァネッサ・レッドグレイヴ

ヴァレリー・オーウェンス看護師: ウーピー・ゴールドバーグ

製作国

アメリカ・ドイツ合作

公開

1999年

上映時間

127分

あらすじ

ここからは、ネタバレ多少あります

1960年代。スザンナは大量のアスピリンを服用して病院に運び込まれます。

そして、両親の勧めで精神科に入院することになります。

スザンナは、そこで、心に闇を抱える様々な同世代の少女達と出会い、交流を深めていくうちに、いつしか病棟に居心地の良さを感じるようになりますが‥‥。

鑑賞後の感想

精神を患った思春期の悩みを抱える、個性的な少女達が描かれていて興味深く鑑賞しました。

また、才能豊かな、豪華なキャストの演技が見応えありました。

興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。

物語

ここからは、多くのネタバレがあります

『17歳のカルテ』は、スザンナ・ケイセンが実際に経験した精神病院での生活を基にした物語です。

映画では、スザンナが自殺未遂を起こした後、ボーダーライン(境界性人格障害)と診断され、精神病院に送られるところから始まります。

病院での生活の中で、スザンナはリサというカリスマ的な患者と出会い、彼女の影響を受けます。

リサは病院の規則に反抗し、他の患者たちを引っ張っていく存在です。

しかし、リサの行動が時には他の患者たちに悪影響を及ぼすこともあり、スザンナは徐々にリサに対して疑問を抱くようになります。

映画は、スザンナが自分自身と向き合い、病気との闘い、そして他の患者たちとの関係を通じて成長していく様子を描いています。

最終的に、スザンナはリサとの対立を乗り越え、社会復帰への道を歩む決意を固めます。

映画は、スザンナが退院し、新たな人生を歩み始めるところで終わります。

ネタバレ含む感想

60年代の精神科病棟での、主人公のスザンナと、様々な心の闇を抱えた個性的な少女達との交流が描かれていて興味深く鑑賞しました。

病棟の中と外の違いについて考えさせられました。

デイジーが首を吊ってしまったところをスザンナが見つけるシーンが衝撃的でした。

ウィノナ・ライダーや、アンジェリーナ・ジョリーなど、演技派俳優たちの才能豊かな演技が良かったです。

まとめ

『17歳のカルテ』は、1999年にアメリカ合衆国で公開された伝記青春映画です。

「シザーハンズ」のウィノナ・ライダーが製作総指揮と主演を務め、精神科を舞台に少女たちの友情と心の葛藤を描いています。

原作はスザンナ・ケイセンによる自伝『思春期病棟の少女たち』で、日本語訳は吉田利子さんによって草思社から出版されました。

この映画は、心の病を抱えた少女たちのドラマを描いています。

主人公のスザンナは、薬物大量服用による自殺未遂を起こし、精神科病院に収容されます。

そこで彼女は同世代の患者たちと出会い、反抗的なリサなどとの交流を通じて成長していく姿が描かれています。

ウィノナ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーをはじめ、ブリタニー・マーフィやクレア・デュヴァルなどの若手演技派女優たちの競演も見所の一つになっています。

この作品は、境界性パーソナリティ障害を持つスザンナの視点から、精神病院の日常や人間模様を赤裸々に描いています。

『17歳のカルテ』は、アカデミー助演女優賞(アンジェリーナ・ジョリー)やゴールデングローブ賞助演女優賞(アンジェリーナ・ジョリー)など、数々の賞を受賞しています。

この映画は、フェルメールの絵画『中断された音楽の稽古』(Girl Interrupted at her Music)に由来する原題『Girl, Interrupted』から制作されました。

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