作品データ
原題
Rudderless
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
ウィリアム・H・メイシー
出演
サム:ビリー・クラダップ
ジョシュ:マイルズ・ハイザー
クエンティン:アントン・イェルチン
エミリー:フェリシティ・ハフマン
デル:ローレンス・フィッシュバーン
ウィリー(ベース):ベン・クウェラー
エイケン(ドラム):ライアン・ディーン
ケイト・アン・ルーカス:セレーナ・ゴメス
リサ・マーティン:ジェイミー・チャン
ピーチズ:ケイト・ミクーチ
アレアド:ピーター・スプリュート
製作国
アメリカ
公開年
2014年
上映時間
105分
あらすじ
ここからは、ネタバレ多少あります
やり手の広告宣伝マンのサムの息子ジョシュは、大学で起こった銃乱射事件に巻き込まれ亡くなってしまいます。
2年後、サムは会社を辞め、荒んだボート暮らしを送っていました。
そんなある日、サムはジョシュが残した曲を聴き、その曲に感動します。
そして、ジョシュが通っていたライブハウスで演奏することになります。
鑑賞後の感想
社会的な成功を収めた父親と、息子の関係が描かれていて、興味深い内容の作品でした。
興味を持たれた方は、ぜひ鑑賞してみてください。
物語
ここからは、多くのネタバレがあります
やり手広告マンのサム(ビリー・クラダップ)は、大口の契約をまとめた祝杯を上げようと大学生の息子ジョシュ(マイルズ・ハイザー)を呼び出します。
ところが、ジョシュは現れませんでした。
そして、スポーツバーのテレビで、ジョシュの大学で銃乱射事件が発生したというニュース速報が流れました。
2年後。銃乱射事件でひとり息子を失ったサムは会社を辞め、湖のボートハウスで荒んだ生活を送っていました。
ある日、別れた妻エイミー(フェリシティ・ハフマン)からジョシュの遺品を渡されます。
遺品の中身は、ジョシュが使っていたエピフォンのギターと、ジョシュが録り溜めていた自作曲のデモ音源と歌詞ノートでした。
サムは、今までジョシュが、何を考えて暮らしていたかを自分が、知らずに過ごしてきたことに気づくのでした。
ジョシュの曲をギターで演奏するようになったサムは、ある晩ライブバーの飛び入りステージに参加します。
サムが演奏した曲に、感銘を受けたロック青年のクエンティン(アントン・イェルチン)は、サムのボートに押しかけて一緒に演奏しようと提案します。
クエンティンの情熱に押し切られたサムはバンド「ラダレス」を組むことになり、人気バンドとなっていきます。
そしてある日、演奏後にジョシュの恋人だったケイトが現れ、ジョシュの曲を歌うサムに恥知らずと言いました。
ジョシュの誕生日、サムは初めて彼のお墓を訪れると、墓石には人殺しなどと非難の言葉が落書きされていました。
そこへ掃除道具を持ったエミリーが現れ、いつもの事だと言って落書きを消し始めるのでした。
実は、ジョシュが銃乱射事件の加害者だったのです。
事件を乗り越えようとするエミリーとは、違い、サムはまだ、事件と向き合うことができなかったのです。
ある日、バンドに大きなイベントに参加するチャンスがやってきます。
サムは、乗り気なメンバーに説得されて、クエンティンの曲もやることを条件に、参加しますが、イベント当日、ケイトが現れメンバーに真実が聞かされました。
彼女は事件後、加害者の恋人として人目を気にして、名前を変えて生活していたのです。
クエンティンはサムを殴りつけ、ジョシュの作った曲を演奏することはできない、といって去っていきました。
また以前のような、自暴自棄になったサムは、大学を訪れ、銃乱射事件の被害者の名前が彫られた追悼の碑を見て、自分の息子が他人の命を奪ったという、現実をようやく受け入れ泣きました。
サムは、クエンティンを訪ねて、音楽を続けるように言いました。
サムは、ステージの上で、息子が銃乱射事件の加害者であることを明かし、その息子が作った曲だと言い歌いました。
そして、クエンティンは、バンド活動を再開しました。
ネタバレ含む感想
実は、息子のジョシュが、銃乱射事件の犯人であったという、意外などんでん返しに、驚かされました。
まとめ
映画『君が生きた証』は、アメリカの音楽映画で、ウィリアム・H・メイシー監督によって制作されました。
この映画は、やり手の広告宣伝マンであるサムが、銃乱射事件で亡くなった息子ジョシュの遺したデモテープを聴いて、ライブハウスで息子の曲を歌うようになる物語です。
父親の気持ちや残された人々の生き方が描かれており、音楽が素晴らしいと評価されています。
日本語タイトルは「君が生きた証」ですが、原題の「Rudderless」は「かじのない」という意味を持ち、主人公サムが事件で息子を亡くし、豪邸を売り払い、荒んだボート暮らしをしていることを表しています。
監督のウィリアム・H・メイシーと、メイシーの妻であるフェリシティ・ハフマンも出演しています。