作品データ
原題
For Whom the Bell Tolls
ジャンル
クラシック
監督
サム・ウッド
出演
ロバート・ジョーダン:ゲイリー・クーパー
マリア:イングリッド・バーグマン
パブロ:エイキム・タミロフ
ピラー:カティーナ・パクシヌー
エル・ソルド:ジョゼフ・カレイア
製作国
アメリカ
公開年
1943年
上映時間
155分
あらすじ
ここからは、ネタバレ多少あります
ロバートは、人民戦線軍の一員として、フランコ軍の橋を爆破する任務を受けます。
そのために、山中に潜むゲリラ隊と協力することになりますが、その中にはマリアというスペインの少女がいました。
マリアは、フランコ軍に両親を殺され、辱めを受けた過去を持っていました。
ロバートとマリアは、互いに惹かれ合っていきますが、ゲリラ隊のリーダーであるパブロは、作戦に反対し、ロバートの爆弾の起爆装置を破壊してしまいます。
ロベルトは作戦を実行しようとしますが、フランコ軍の攻撃により仲間たちは次々と死んでいきます。
しかし、ロバートたちはフランコ軍の大軍と戦車部隊に追い詰められていきます。
ロバートは、なんとか橋を爆破することに成功しますが……
鑑賞後の感想
戦乱の最中に生まれた恋愛模様と、悲惨な戦争に、運命を翻弄される人々の様子が、リアルに描かれていたと思いました。
興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。
物語
ここからは、多くのネタバレがあります
映画は1937年のスペイン内戦を背景に、人民戦線軍に参加したアメリカ人のロベルトと、ファシストに両親を殺されたスペインの少女マリアの恋愛を描いています。
ロベルトは戦略的に重要な橋を爆破する任務を受け、山中に潜伏するゲリラ隊に協力を求めますが、ゲリラのリーダーであるパブロは作戦に反対します。
ロベルトはパブロの妻で勇敢なピラーや他の仲間たちの支援を得て、作戦を実行しようとしますが、フランコ軍の攻撃により仲間たちは次々と死んでいきます。
ロベルトは橋を爆破することに成功しますが、負傷して馬に乗れなくなります。
ロベルトはマリアと別れを告げ、一人残ってフランコ軍に抵抗することを決めます。
ロベルトは近づくフランコ軍の軍勢に、機関銃を向け撃ちます。
鐘が鳴り映画は終わります。
ネタバレ含む感想
作家のヘミングウェイの戦争体験をもとに描かれた、リアリティのある戦争ドラマでした。
戦争は、本当に無意味なものだと、つくづく思いました。
戦争によって引き裂かれてしまうロベルトとマリアの恋愛模様が描かれていて、運命の残酷さを感じました。
まとめ
映画「誰が為に鐘は鳴る」のテーマは、戦争と愛です。
ロベルトとマリアはスペイン内戦の激しい状況の中で出会い、恋に落ちますが、彼らの愛は悲しい結末を迎えます。
ロベルトは自分の信念と使命のために戦い、マリアは彼を支えますが、別れを余儀なくされます。
映画は、戦争の悲惨さと愛の尊さを描いています。
映画のテーマは、原作小説のテーマとも一致しています。
小説の作者であるアーネスト・ヘミングウェイは、自らもスペイン内戦に義勇軍として参加し、反ファシスト軍の苦闘と犠牲を経験しました。
彼は、個人の無力さと連帯責任についての作品を書きました。
映画は、ヘミングウェイの戦争体験と思想とを忠実に再現しています。
この作品は、第16回アカデミー賞で9部門にノミネートされ、助演女優賞をカティーナ・パクシヌーが受賞しました。